どうも、建築業界で15年働くタテオカです
今回はハウスメーカーの営業職に就職するとどうなるのか?を徹底調査した内容を報告します
僕はハウスメーカーの子会社のリフォーム会社で営業マンをしていたので、内情を知り尽くしていて、知っている事を鮮明に書き綴りました
また、実際にハウスメーカーで働く営業マンからも直接話を聞いて超フラットに書いてるので、建築業界志望の学生やこれからハウスメーカーに転職を考えている会社員の方は参考にしてみてください
平均年収超えのホワイト企業を目指す方のオススメ記事はコチラ⬇︎
住宅関連の業界15年の宅建士&建築士です | 現在は大手ハウスメーカー系不動産会社に勤務しています
この記事の内容⬇︎
① ハウスメーカーに就職するとどうなる? | ハウスメーカーの仕事内容は?
ハウスメーカーに就職するとまず簡単な家の構造の研修が行われた後に住宅展示場に配属されます
その後は先輩と同行して1ヵ月程経てば一人立ちです
基本的に仕事を一から丁寧に教え込まれる事はありません
ハウスメーカーの仕事でよく聞くのが次の様な言葉です
そんな風潮の業界で、一言で言うと『体育会系』のノリです
ハウスメーカーマンの仕事内容
まず、基本的な仕事の流れからお伝えします
お客様を見つける(展示場で待機or来場リストにアポTELしまくる)
⬇︎
ヒアリングしてどれくらい建てる気があるのか可能性を探る
⬇︎
現地確認、もしくは土地のあっせん
⬇︎
プラン・見積の作成・提案
⬇︎
仮契約を結ぶ(ローンの審査)
⬇︎
インテリアコーディネーターを入れる(詳細な打ち合わせ)
⬇︎
本契約をする
⬇︎
施工担当に引き継ぎ
⬇︎
最終確認、クレーム対応
この様な流れで進みます
ハウスメーカーの仕事はお客様に出会ってから引き渡しまでがかなり長いのが特徴です
6ヵ月以上かかる事は当たり前
なので、新人は1棟目を売る事がかなり大変です
契約までかなり濃厚だと思っていたのに断られる事は日常茶飯事です
それでもめげず、愚直に見込み客を探していく精神力が必要な仕事です
また、住宅業界はクレーム産業と言われるだけに打ち合わせも長く、商品も職人さんの手作業に頼る部分も多くお客様側は探せば文句の付け所がいくらでも見つかる業界です
必死に頑張り契約を頂けたお客様を怒らせてしまい、呼び出されて激怒されるなんて事は入社後すぐに経験するでしょう
怒られるのが当たり前すぎて、お客様を怒らせても誰も驚きません
入社後はそんな状況に驚くことでしょう
② ハウスメーカーに就職するとどうなる? | ハウスメーカーの年収は?
気になるハウスメーカーマンの年収は?
ハウスメーカーの年収は総じて高い傾向にあります
東洋経済オンラインの情報を参考に平均年収が高いランキングを見ていきましょう⬇︎
住宅業界1位の積水ハウスは年収900万超え、ミサワホームですら800万円超えです。
あくまでも平均年収なんで貰ってる人はそりゃ凄い事になっています!!
順位だけ見れば、【住宅業界1位の積水ハウスが84位】で他業界と比べれば劣る様な気がしますが、このランキングに載っている企業は国立大学卒の方しか入れない様な優良企業ばかりです。
正直言ってFラン大学でも入社出来る会社はハウスメーカーかゼネコンだけです
ハウスメーカーはFラン大学卒の人間が1部上場の有名企業で働ける唯一の会社です。
なので...
- Fラン大学だけど1部上場の有名企業で働き高年収を手にしたい方
- まったく勉強して来なかったけどコミュニケーション能力に自信がある方
この様な方は高給料の獲得を目指して挑戦してみるのも良いでしょう
ただし、相当しんどいですよ〜
実は、僕も新卒の就活で大和ハウスの内定を貰いましたがFラン大学でも余裕で受かりました
そんな僕が、誰もが知っている大企業にいともたやすく内定を獲得できたのです
入るのは簡単だけど、入ってからが難しい
ハウスメーカーとはそんな世界です
③ ハウスメーカーに就職するとどうなる? | ハウスメーカーの仕事のやりがいは何?
そんなハウスメーカーの営業マンの仕事のやりがいとは何なのか?
その辺りの疑問に答えていきます
お客様にとって一生で一番高い買い物のお手伝いが出来る
先程の給料が高いという事が大きなポイントでありますが、それ以外にもやりがいはあります
それは、おそらくお客様の一生のうちに一番高い買い物になるであろうマイホームの購入の提案・お付き合いが出来る事です
お客様はネットなどで色々な情報を仕入れながらマイホームの購入を検討されますが、所詮インターネット上にある情報は薄っぺらい物が多いのが現実です
なので様々な疑問や不安を抱いているんですね
お客様の疑問⬇︎
- この間取りで大丈夫なのか?
- インテリアはどうしようか?専門知識のある人に提案して貰いたい
- 在来工法、ツーバイフォー、軽量鉄骨造などどれが良いの?
- 安すぎるメーカーは不安
- 高すぎるメーカーにしてローン地獄におちいりたくない
- そもそも家の値段の相場ってどれくらいなの?
この様な疑問を一つ一つ解消して最終的にご購入までたどり着けた時の達成感は格別です
ご購入頂けた時の達成感・嬉しさは商品を売る仕事の中でもトップクラス
マイホームは高価であり、競合メーカーも何千社とある中、お客様の抱いている様々な疑問にお応えしながら契約に至るまでは数ヶ月の歳月を要します
様々なハウスメーカーの情報やメリット・デメリットをお伝えした上で自分の事を信頼して貰い、お客様の悩みを解決した先に契約を取れた時はめちゃくちゃ嬉しいし、達成感もあります
何より、多数のハウスメーカーや営業マンがいる中で自分を選んでくれたという事実に感謝の気持ちを持てるし、自分の自信にもなります、この仕事をやっていて良かったと言う気持ちが芽生えます
他の事務所や言われた事だけをこなしていればやり過ごせる様な仕事には無い達成感を得られるメリットがあります
僕は家を売ったことはありませんがハウスメーカーのリフォーム営業をしていたので、リフォームの提案をして売れた時の嬉しさに似ているのだと思います
他にも建材のルート営業・施工監理などをしてそれなりに実績もあげてきましたがあんまり嬉しい気持ちが込み上げてくる瞬間って少ないものでした
リフォーム営業で契約を取れた瞬間の嬉しさは他では味わえない物があります
新築ならなおさら嬉しいでしょう
④ ハウスメーカーに就職するとどうなる? | ハウスメーカーはブラックなのか?
そんなやりがいの大きいハウスメーカーの仕事はブラックなのか?
一生営業としてやっていけるのか?
この辺りの疑問にお応えします
ハウスメーカーがブラックなのかどうかはその人の感じ方次第ですが、ハウスメーカーの営業マンは一般的に見てめちゃくちゃブラックだと言えます
勤務時間も長いし土日祝も休み無し、営業成績が上がらなければ休日返上なんて当たり前の世界です
どれだけ努力しても営業成績が悪ければ仕事をしていないという評価しか与えられません
いっさい情け容赦無い実力社会です
ハウスメーカーは離職率が高い
そんな業界なので離職率はかなり高いです
ちなみに、僕が当時入社した大手ハウスメーカー系リフォーム会社では新築営業マンと同じ研修を受けていたのでそちらも合わすと同期が12名程居ましたが、3年後に残ったのは1名だけでした
売り上げ数字のプレッシャーが半端ない
そんなに離職率が高い理由の一つに売上数字へのプレッシャーが半端ないという事があります。
営業所は普段から厳しい雰囲気が漂っています
また、会社は営業マンがサボらないように営業会議を定期的に開きます
売り上げが上がっていない営業マンはそこで徹底的に叩かれます
適当なことを言って逃げられないように詰められます
中途半端な返答をすれば激怒されるので自信がなくても「必ずやります」と言わなければ会議は終わらないので、必ず達成する!と宣言するしかありません
そして達成しなければ個別で呼び出しをされて追い込まれます
メンタルの弱い方は鬱病になる可能性が大いにありますのでよく考えてから就職を考えましょう
僕も過去に何度も追い詰められました
そんなセリフが割と日常的に聞くことになります
ブラック企業から抜け出す方法を11ステップで分かりやすく解説しました⬇︎
実力社会で上り詰めたい人は挑戦するのも有り
ブラック感漂う話をしましたが、実力社会がむしろ好きで上り詰めたい方は挑戦するのも有りだと思います
ハウスメーカーでは学歴はほとんど関係なく、営業成績をコンスタントに出せる人がどんどん登りつめれる会社です
Fラン大学でも1部上場の有名企業で役職を任してもらえるのはハウスメーカーくらいしかありません
まったく勉強してこなかったFラン大学生が一発逆転を狙い国立大学卒の方々に命令できる様になるのもなかなか凄い事です
また、厳しい営業を耐え抜くことにはメリットもあります
あまりにもキツいので転職して違う仕事に就いたとき何をしても楽に感じるのです
自分自信を鍛える練習の場と考えるなら一度経験をしてみるのも有りかと思います
一生営業しなければいけないのか?
若い時は体力があるのでがむしゃらに働けても、歳をとればキツくなっていくものです
きつい仕事だけに「一生営業を続けないといけないのか?」この様な将来の不安を感じると思います
その答えの1つに営業をリタイヤした後に就ける職種としてメンテナンスやクレーム対応の業務があります
45歳を超えてくると突然営業からメンテナンス・クレーム対応の部署に異動になる方がちらほら出てきます。
異動を命じられた方は営業から逃れられた喜びと、営業マンとして戦力外通告を受けた不甲斐なさとを同時に感じる事になります
もどかしい気持ちでしょうが、数字に追われるプレッシャーから逃れられる喜びを感じている人の方が多い様に思います
ただし、その様な部署に異動するにも定員数に限りがありますのでタイミングが悪ければ異動出来ません。運も必要になってきます
なので、おすすめは就職先を選ぶ際に子会社にリフォーム会社や不動産管理会社を持つ会社を探す事です
例えば、積水ハウスや大和ハウスなどかそれに当たり、子会社に回して貰える可能が高くなります
将来営業が嫌になった時に転職をしなくても営業職から離れられる可能性が高い会社の方が安心して働けます
⑤ ハウスメーカーに就職するとどうなる? | ハウスメーカー営業マンに必要なスキルは?
以上の内容を踏まえて、ハウスメーカーに就職してうまくやっていく為に必要なスキルを以下の6点にまとめました
ハウスメーカーの営業職に必要なスキル⬇︎
- コミュニケーション能力が高い事
- お客様が望んでいる事を察知する能力が高い事
- 断られても折れない精神力がある事
- クレームに対する忍耐力が高い事
- イケメン・身だしなみを整える能力が高い事
- 建築・間取り・インテリア・ローン・税金に関する知識力が高い事
この6点がハウスメーカーで営業をしていくのに最も重要なスキルです
ハウスメーカーの営業マンとしてやっていけるかどうかの指標にしてください
順に説明します
① コミュニケーション能力が高い事
ハウスメーカーの営業はコミュニケーション能力が高い人に有利な仕事です
子供の時から友人が多かったか?現在もすぐに人と打ち解けれる様な性格か?を考えましょう
展示場にふらっと見に来られたお客様を30分程度の接客で「この人分かってる」「望んでいる提案をしてくれそう」と思わせて引き込む力が必要になります
人見知りの方はハンディがあると思ってください
② お客様が望んでいる事を察知する能力が高い事
特にお客様が何を望んでいる事を察知する能力は重要です
お客様は建築の素人ばかりですので、抽象的な話の中から隠れた潜在ニーズを掘り起こしていく力が必要です
例えば...打ち合わせ後にプレゼンを提出する時には1つだけではなく
松竹梅と3プラン作る
節約したプランや贅沢なプランなどを織り交ぜながら会話をする事でお客様にとって本当に満足のいくプランは何なのか?望んでいる事は何なのか?が見えてきます
この様な事をしっかり考えて提案する事でお客様の中の「数あるハウスメーカーの中でもこのハウスメーカーにしよう」という気持ちが府に落ちてくるわけです
お客様の望んでいる事を察知する能力が乏しければ契約まど取り付ける事はなかなか難しいでしょう
③ 断られても折れない精神的がある事
マイホームは人生の中で一番高い買い物と言われていて高価なものなので、なかなか売れません
断られて当たり前の世界で、次から次へと顧客を探していく精神力が不可欠です
また、売上が上がっていない時に営業会議で詰められても「何とかします」という一言が言えるかどうかが非常に重要です
『自分はたまたま良いお客さんに巡り合えていないだけで本当は営業力があるはず』と自分を信じる力が必要です
それが出来ない人は厳しい営業の世界で潰されます
許して貰えるとかは一切ありません
④クレームに対する忍耐力が高い事
住宅業界はクレーム産業と言われるくらいクレームの発生が多い業界です
クレームが多い理由は沢山あります⬇︎
- 高い商品なので何かあったら文句を言ってやろうと考えている人が多い
- 仕様の決定までに数回打ち合わせがあり、決める事も多い為間違いが起こりやすい
- 職人さんの腕に頼る所が多い為品質にばらつきがある
- 営業、コーディネーター、施工監理者と登場人物が多い為「言った、言ってない」の水掛け論になりやすい
住宅業界ではいくら気を付けていても必ずクレームは起こります、その度に神経をすり減らしていては身が持ちません
したたかに開き直る楽観力が必要です
⑤イケメン・身だしなみを整える能力が高い事
わざわざ休日に家族で住宅展示場に訪れて、接客にハゲたスーツがダボダボの口が臭いおっさんが出てきたら一刻も早く帰りたいと思います
やはり接客業はイケメンが有利です
イケメンでなくても雰囲気イケメンを目指してオシャレに気を使うなどの工夫が必要です
⑥建築・間取り・インテリア・ローン・税金に関する知識力が高い事
建築・間取り・インテリア・ローン・税金の知識は重要です
いくらコミュニケーション能力が高くても結局お客様は家を建てる事に必要な情報を探して居ますので、この辺りの話が出来なければ話になりません
多くの知識を付けて、目の前のお客様が望んでいる(役立つ)情報を他のハウスメーカーの営業マンよりもたくさん語らないと競争に負けてしまいます。
競合に勝つ為にやはり知識が必要です
ただし、他業界からの転職や新卒でハウスメーカーを考えていらっしゃる方はまだ分からないと思いますので、この辺りの知識を今後付けていきたいと思えるかが重要です
やはり、人間興味の無い事は覚えれません
興味は努力に勝ります
⑥ ハウスメーカーに就職するとどうなる? | 建築資格を取得して有利にすすめよう
ハウスメーカー就職を有利に進めたいなら建築資格を取得しよう
住宅業界は資格文化が根付いている
資格を取得すれば
社内で一目おかれる存在となることができるだけでなく
お客様からも信頼を獲得できます
名刺にさりげなく『2級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター』
などと書いてあればそれだけで専門知識を持っていると認識されて他の営業マンと差別化が図れますし信頼されます
逆に、30代超で無資格であれば、それだけで
「この人は仕事に真剣に取り組んでいない人なのではないか?」
とマイナスイメージを持たれてしまうことに繋がります
特にハウスメーカーの営業は『宅建士』が必須の資格です
ハウスメーカーの仕事を検討されている方はどうせ入社後に取らされるので、早い目に勉強を始めておいて損はありません
近年、宅建士の取得は通信講座が人気
宅建士といえば難しいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
確かに宅建士試験の難易度は年々難しくなっています
また、合格率17%前後と難関資格になりつつある試験です
独学で取得しようと思っても普段から勉強慣れをしていない方にとってはなかなか難しいかもしれません
講座内容もしっかりしている上に、価格も独学並みの料金で受講可能な講座が多数有ります
ランキングを載せておきますので参考にしてみてください
建築・住宅業界には様々な資格が存在する
ハウスメーカーの仕事に有利な資格一覧⬇︎
- 1級・2級建築士
- 建築設備士
- インテリアコーディネーター
- インテリアプランナー
- 1級2級福祉住環境コーディネーター
- 建築CAD検定試験
- 1級2級建築施工管理技士
- 1級2級管工事施工管理技師
- 1級2級土木施工管理技師
- 1級2級電気工事施工管理技師
- 1級2級造園施工管理技師
- 第1種2種電気工事士
- 給水装置工事主任者
- 宅地建物取引士
- 賃貸不動産経営管理者
- マンション管理者
- 土地家屋調査士
- 不動産鑑定士
1つでも有利になりますが、ダブルやトリプルで取得すればする程効果が絶大です!
万が一リストラに遭った時も簡単に転職が見つかるので安心できます
⑦ ハウスメーカーに就職するとどうなる? | 実際就職したハウスメーカーマンの体験談
仕事柄ハウスメーカーに勤める友人が多いので体験談や口コミを集めました
上司から「次の仕事探しといた方が良いぞ」と言われた
休みが平日しかないので家族と過ごす時間は必然的に少なくなる
継続して努力すれば美味しい思いも出来る事があるよ!
この様な意見が多かった
まとめ
以上、ハウスメーカーに就職すればどうなるのか?という問いに答えていきました
お客様に喜んで頂ける仕事が出来る事、給料が高いという点ではやりがいがある仕事だと言えます
しかし、その代償に半端ない営業数字のプレッシャーと休日出勤・残業は当たり前という風潮を受け入れなければなりません
正直楽さを求めるのであれば真逆の仕事です、自分にとって最も有益な就職は何なのか?を考えて就職しましょう
平均年収超えのホワイト企業を目指す方のオススメ記事はコチラ⬇︎