どうも、建築業界で13年働くタテオカです。
今回はおすすめの転職先の一つとして住宅設備メーカーの営業マンの仕事内容を紹介していきます。
住宅業界と聞くとクレームが多いのでは?ブラックなんじゃ?というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、住宅設備メーカーの営業職はまったく違う穴場の仕事です。
住宅設備機器を扱う商社で働いていた僕は内情を知り尽くしていますが、9年間ほとんどストレス無く働く事が出来ましたし、メーカーの皆さんは伸び伸びと働かれていました。
また、実際に住宅設備メーカー(TOTO、LIXIL、パナソニック、ノーリツ等)で働く営業マンからも直接話を聞いて超フラットに書いてるので、これから住宅設備機器業界で働きたい方、これから転職を検討中の方は是非参考にしてみてください。
ホワイト企業への転職はこちらの2社がオススメ⬇︎
この記事の内容⬇︎
【おすすめ転職】ホワイト営業職をお探しなら住宅設備メーカーで働こう!
住宅設備機器メーカーって以外と安定していておすすめなんです、転職しようか検討中のあなたは良い所に目を付けましたね。
その理由を順に解説していきます。
住宅設備機器メーカーの営業マンの仕事内容は?
住宅設備機器メーカーの営業マンの仕事内容を知るのにはまず商品の流れを知る必要があります。
住宅設備機器メーカー
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メーカーの販売店(子会社)
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商品代理店(商社など)
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リフォーム会社、ハウスメーカー、工務店など
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お客様
この様に商品がお客様のもとにとどくまでに2〜3社経由する流れが構築されています。
そして、住宅設備機器メーカーの営業マンは基本的に代理店に対してルート営業をしかけていく事になります。
既に決められた得意先の中で担当を任され、そこから他メーカーに発注が流れている売上分をいかにこちらの商品に持ってきてシェアを上げていくか?という事を考え行動していくのが仕事です。
僕が楽だと言う理由は、はあらかじめ得意先が確立されているので過度な営業をしなくても商品が勝手に売れていくからです。
リフォーム営業やハウスメーカーの営業ならば自分が動かないと売上はゼロです。
しかし、住宅設備機器メーカーの営業は自分がまったく動かなくても80%〜90%は勝手に売れていきます。
なので、努力しなくても基本的にやっていける様な仕組みになっています。
その中でも「自分はこの会社でがっつり頑張るんだ」と思う方は頑張って上を目指す事も出来ます。
働き方をある程度自分で調整できる非常に働き易い環境が整っているんです。
住宅設備メーカーは優良企業がたくさんある
売上上位の企業はブランド力もあり安泰です。
住宅設備機器メーカートップ3位⬇︎ ※リフォーム産業新聞参照
給料も高いし、働き易い環境で転職するには非常におすすめです。
しかし、入社難易度は高めです。僕みたいなFラン大学卒の方はよっぽどアピール出来るものがなければまず受かりません。
なので...
その他のメーカーも検討しましょう。有名企業で無くても転職におすすめの優良企業はたくさんあります。
4位〜123位の企業⬇︎
住宅関連メーカーはこの様に様々な会社があり、一般の方が知らない企業でも優良企業は多数あります。それぞれ取扱商品や社風は違ってもやる事はほとんど変わりません。
あくまでも代理店の担当業務を通じて売上を上げるにはどうするかを考え、動くだけです。
住宅設備メーカーに転職したら仕事のやりがいはあるの?ブラックな点は無いのか?
住宅設備機器メーカーの営業の仕事は働き易いという利点がある反面何か大きな仕事をなしとげる経験をする事が少なく、やりがいを見出しにくい仕事ではあります。
住宅設備機器メーカーの仕事のやりがいとは
しかしながら、必ずしも仕事の大きさ=やりがいと直結するわけでも無く、「個人の考え方次第でどうにでもなる所」と言うのが僕の考えです。
僕が考える住宅設備機器メーカーの仕事のやりがい⬇︎
- 代理店や販売店の方と友人の様に仲良くなれる
- ↑の方と商品を売るという同じ共通目標を持ち共に努力する喜びを感じられる
- 売上をコンスタントに上げる事で会社から信頼される
- ↑の理由で出世して給料もアップする
- 業界特有の知見を深める事で自分の自信に繋がる
- 大型取引先の社長と仲良くなり社内で重宝される存在になる
仕事をする過程でこの様なやりがいを見いだせる様になっていきます。
ブラックな点は無いのか?
やはり全てが完璧な仕事はありません。
住宅設備機器メーカーのデメリット⬇︎
- みんな朝が早め
- 電話がめっちゃ多い
- 展示会に駆り出され、休日出勤がある
- 転勤が多め
- クレームが多い
この様なデメリットもあります。
個人的に僕が一番嫌なのは転勤が多めな所です。
みんな全国各地に普通に飛ばされているイメージです。
上層部の方々は転勤する事で様々な経験をして成長していく者だと考えています。
たしかに仕事内容が大した事をしないので、同じ場所で同じ様な事をしていてもいっこうに成長出来ないというのは分かります。
でも会社に住む場所まで決められるって嫌ですね。だから僕は仕事内容は魅力的ですが住宅設備メーカーには転職しないんです。
その他はたいしたデメリットでは無いと考えています。
住宅業界なのでクレームは多いですが、慣れてきますので極端に怖がりな方以外は大丈夫だと思います。
住宅設備機器メーカーの営業マンに必要なスキル6つを紹介!!
建築業界13年の知見を持って住宅設備機器メーカーの営業マンに必要なスキルを以下6点にまとめました⬇︎
- レスポンスが早い(電話に出る、案件の処理速度が早い)
- 社内営業が出来る(社内雑務を事務員さんに丸投げしても怒られないキャラ作り)
- 得意先にの社長さんや有力者と仲良くなるスキルがある(コミュニケーション能力+先方の仕事がはかどる提案ができる)
- 商品のプレゼンが得意、かつ資料作成も出来る(得意先に合わせたプレゼンが用意出来る)
- クレーム対応に慣れている、迅速に判断出来る(会社に事後報告出来るメンタルがある)
- 商品の施工方法や設定方法に詳しい
必要と言うか、この6つのスキルさえあれば間違いなく出世できます。貴方の現在のスキルと比べてみて下さい。
順に詳しく解説します。
①レスポンスが早い(電話に出る、案件の処理速度が早い)
住宅設備メーカーの仕事は様々な問い合わせが非常に多い仕事ですので、レスポンスや処理速度が非常に重要。
1日に20〜30件電話が鳴る事もよくあります。
もたついてると処理しきれなくなり忘れが発生したり、どうして良いかわからないまま時間が過ぎてしまい、ほったらかしにしていると思われてしまいます。
そうなれば代理店からの信頼を失います。多少は許されても何度も同じことをしていては「あそこのメーカーさんは動きが悪いから使わないようにしよう」となってしまい売上にジワジワと響いてきます。
逆に信頼される営業マンは普段から代理店の方の気持ちを考えて出来るだけ迅速に対応します。
自分だけでは分からない事も大いので、普段からこの案件は社内の誰に聞けば早いのか、スムーズに処理できるかを把握しています。
「代理店さんが気持ちよく商品を扱ってくれる様にしてあげたい」という気持ちを持って仕事に向き合う事が大切です。
②社内営業が出来る(社内雑務を事務員さんに丸投げしても怒られないキャラ作り)
住宅設備メーカーの仕事はそれなりに忙しい仕事です。
業務を円滑に回すポイントは自分が行わなくても良い仕事は出来るだけ他人に振る事です。
得意先周りなどは代理店の優秀な方に任し、社内雑務は事務員さんに極力やってもらう。
これが出来なくて全部自分でやろうとすれば、忙しくてまったく手が回らなくなります。
そうなれば売上を上げる為の動きが出来なくなり、売上は下がっているのに忙しいという悪循環に陥ります。
その為には普段から代理店の担当者や社内の事務員さんとコミュニケーションを取って根回ししておく必要があります。
嫌がられないで上手く雑務を押し付けれるキャラを確立する能力が問われます。
③得意先にの社長さんや有力者と仲良くなるスキルがある(コミュニケーション能力+先方の仕事がはかどる提案ができる)
ルート営業は得意先の社長さんや有力者と仲良くなれるコミュニケーションスキルが重要です。
普段から仲良くしておく事でクレームやトラブルが起こった時に許して貰える難易度が格段に変わります。
クレーム産業なので毎日の様にクレームが起こります。
関係が出来上がっていれば電話で軽く謝っておけば大丈夫なんですが、関係が悪ければ何か起こった時にめちゃくちゃ怒られます。
これを回避するには普段から仲良くしておく事が大切。
また、仲良くしておく事で売上を上げる為の提案やキャンペーンを受け入れて貰う事も出来ますので非常に重要な事です。
では、仲良くする為のポイントは何か?
それは普段から担当の代理店や販売店に対して有益な情報を発信しているかどうかが重要です。
商品のマイナーチェンジ情報やインテリア関係の最近のトレンドを発信するなど先方の社員の知識力がアップする様な情報を提供してあげる事です。
特に住宅設備業界の方は勉強して新しい知識を入れていこうとする人が非常に少ないので、変わりに社員教育をしてあげる事で社長さんからの信頼を獲得する事が出来るんです。
④商品のプレゼンが得意、かつ資料作成も出来る(得意先に合わせたプレゼンが用意出来る)
やはりメーカーの営業マンたるものは商品プレゼンを出来る能力が必要になります。
新商品を出した際にポイントをお伝えする為、得意先の皆さんが集まる場に向かい15分程度で商品説明のプレゼンをする!
という事がよくあります。
この時にただ単に会社が用意した資料を読み上げる様なプレゼンをするメーカー担当が居ますが、これは完全にNGです。
ではどうすれば良いか?
それは得意先の販売店さんが新商品を売る事で得られるメリットを交えながらプレゼンを行う事が重要です。
その商品はなぜ開発されて、どういったターゲットに向けて販売出来る見込みがあるのか、その販売店さんが抱えている顧客の中のどのターゲット層に提案すれば効果的なのか。その辺りの情報を交えながらプレゼンする事で有益な情報になるわけです。
ただ、住宅設備業界の営業マンでここまで考えてプレゼンをしている方ははほとんど見た事がありませんのでこれが出来れば上位5%に入る事が出来るでしょう。
⑤クレーム対応に慣れている、迅速に判断出来る(会社に事後報告出来るメンタルがある)
何度も言っていますが、住宅業界はクレーム産業です。
住宅設備業界でよく起こるクレーム⬇︎
- 商品不具合(壊れてる、傷ついてる、水漏れしている等)
- 商品が届かない(納期が間に合わない)
- 職人のマナーが悪い、何かを壊した、掃除が不十分(取付工事をメーカーで受けるケースも多い)
- 注文した商品と色が違う!
- カタログのイメージと違うから責任とれ!
- 保証期間が過ぎた直後の不具合だから無償にしろ!
他にも数限りないクレームが発生して自分の身に降りかかってきます。
僕も経験がありますが、多い時は毎日クレームの電話が掛かってきます。
クレームは早く対応しないと大きくなる一方なので、その都度頭を悩ませていては時間が足りません。
しかし、上司に相談しようにも上司もいちいち相談されてもそれなりに忙しいので迷惑です。
なので、ある程度のクレームは多少お金が掛かっても事後報告で処理してしまう強いメンタルが必要です。
「無償で出来るわけないだろ!!」と後で怒られる事もあるかもしれませんが、そのクレームにいちいち頭を悩まして本来の仕事が出来なくては意味がありませんので、そこは「もうやるって言っちゃいました〜」などと言って図太さで乗り切りましょう。
⑥商品の施工方法や設定方法に詳しい
例えば「便器の取付方が分からないから教えてくれ」などの類の電話が取引先の職人さんから掛かってきたりしますが、大抵の営業マンは分からないので「折り返します」もしくは「施工が詳しい者から掛け直させます」という返答をします。
しかし、施工者からすればまさに今知りたいのに「折り返すって何?」となり不満が出る訳です。
そこを一発で回答してあげる事が出来ればかなり信頼されます。
住宅設備メーカーの営業マンはロクな知識も無いのに口だけで上手く逃げ切っている様な人が多いので、その中で現場の事も分かっているというプラスアルファの知識を持っているとめちゃくちゃ信頼されます。
取引先の社長さんからも「あの営業マンは口だけの営業マンじゃない」「売った商品に責任を持って仕事に取り組んでいる」という評価に繋がります。
ぶっちゃけどうなの?実際就職した住宅設備機器メーカーの営業マンの体験談
最後に住宅設備メーカーで働く友人達に聞いた実際の口コミを紹介します。
この様な口コミが見られました。
ほとんどの皆さんがある程度満足して働かれている印象でした。
営業マンなのに数字に追われるプレッシャーを口にする方は誰も居ませんでした。
この辺りが住宅設備メーカーの営業マンのメリットだとあらためて実感しました。
まとめ
住宅設備メーカーの営業職は、営業=しんどいというイメージと無縁な仕事だと言うのが僕の意見です。
クレームや電話も多いですが、営業マンとして一番しんどい売上数字の面でほぼ自動化されて上がってくるので本当におすすめです。
営業って言ってるけど、実は営業じゃない仕事とも言えます。
転職をしてホワイトライフを送りたい方は是非どうぞ。
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