う2級建築士学科試験は合格したがエスキス(プランニング)のやり方がいまいち分からない。
そもそもエスキスとは何なのかを知りたい。
この様な方向けの記事になります。
この記事の内容⬇︎
筆者は2017年度の2級建築士試験に学科&製図両方共独学で1発ストレート合格する事が出来ました。その経験からエスキスのポイントを独学者の方にも分かる様に解説します。
それではエスキスのコツを順に解説していきます。難しい場合は何度か見直して頂ければ徐々に解る様になると思います。
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[jin_icon_check_circlecolor=”#e9546b” size=”18px”]エスキスのレベルアップは合格に不可欠
エスキスとは作図を行う前に図面を簡易的にプランニングする事です。
これが出来なければそもそも図面を書き始める事が出来ませんので、エスキスのレベルを鍛える事は合格に直結する非常に大切な事になります。
縮尺は1/400で描く
製図は1/100の縮尺に対してエスキスは1/400の縮尺で描いていきます。
エスキスは課題を読み、ある程度のプランを頭のなかで描きながら細かい修正を何度も行って完成させます。
よって1/100など大きい図面で修正を行なったりしていると時間が掛かりすぎてしまいます。
短時間で描くには1/400の大きさが最適になりますので、最初は小さくて少々やりずらく感じると思いますが、慣れれば1/400の方がやり易くなるので頑張りましょう。
エスキス練習用紙を手に入れよう。
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エスキスの描き方例
この様に描いていきます⬇︎
全てひとマス単位でプランしていきます。
畳の大きさに置き変えると感覚が掴み易い。
ひとマスの長さ = 0.91m (畳の短手の長さ)
2マスの長さ = 1.82m ( 畳の長手の長さ)
2マスの大きさ = 畳1枚の大きさ
プランニングは課題の条件を全て満たす必要がある
◆課題例
この様な課題が出てきます。書いてある条件に沿ったプランを立てなければいけません。見逃してしまうと大きな減点になります。カラーペンでマーカーをしながら抜けがない様にチェックしながらエスキスしましょう。
*部屋の大きさ、建物全体の大きさに制限がある。
例えば...
子供部屋10平米以上と記載が有れば
2マス = 畳1枚
0.81 ✖︎ 1.82 = 1.6562
畳1枚 = 1.6562平米
10平米 ÷ 1.6562(畳1枚)
= 6.037 となり6畳(12マス)以上で子供部屋を作る必要がある事になります。
*ウォークインクローゼットや納戸などを忘れない様に注意する。
収納関係は後回しにするとそのまま忘れてしまう恐れがありますので気をつけましょう。
課題に書いて無いが建築の常識的に必要な考え方
以下の内容は課題には表記されていなくても一般常識として図面に反映させる必要があります。
・リビングは南側に広くとる。
・夫婦寝室は8畳以上、収納を1畳以上とる。
・子供部屋は6畳以上。収納を、1畳以上とる。
・ウォークインクローゼットは2畳以上とる。
・極端に細長い居室になっていないか(縦横の割合は1:2位内にする) ➡︎LDKは長くても大丈夫。
・設備関係は北側にまとめる。
凡ミスをしていないか。
作図する量が多いので凡ミスに注意です。例えば『階段を書き忘れた』など、普段ならありえない事でも、当時試験に極度に緊張する → エスキスがなかなか思い浮かばない → 時間が無くなる → なんかおかしいと思いながらも書き進める → 途中で階段がない事に気づく → 不合格
なんて話しは割とあります。
作図はスピードも大切ですが、ミスが出ないように普段から心がけつつ、スピードを上げる練習をしましょう。
特に以下の事は最新の注意をしながらプランニングしましょう。
・1階2階で建物の大きさがひとマスズレてないか。
・階段が抜けていないか。
・2階にトイレを忘れるなど、何かを忘れてる系の事。
断面図を描くのに支障がないか。
こちらのパートは『断面図の事はまだまったく勉強していない、断面図とは何?』という方はややこしいかもしれませんので参考にする程度に見て下さい。
断面図とは建物を縦にカットして横から見た部分の図面です。
今回の課題の断面図の条件に『切断位置は、吹き抜け及び1階・2階それぞれの開口部を含む部分とする』と条件があります。
なので吹き抜け部分には1階と2階の窓を上から見た時に同じ位置に設置する事が必須です。最初に読み込んで断面位置まで考えてプランを書かないと図面を描いた後から消して窓を書いたりする手間が出てきます。
手間だけで済めば良いですが、もっと条件が加わってくると作図したプランでは不可能な場合も出てきます。
そうなった瞬間に来年再受験が確定です。条件は最初から細部までしっかりと読み込みましょう。
条件は細部までしっかりと読み込んでからプランを立てる。断面を切る位置も考えてプランする。
記事を読んで頂けた方にはエスキスの始め方をある程度掴んで頂けたのではないでしょうか?
他にも独学者の為の製図対策を随時発信していきますので良かったら読んで下さいね
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